庭師は何を口遊む シナリオ通過後日談
あくまで自分の中での後日談です。
こういう辛いシナリオ行ったあとは、
後日談考えないとやってられないんですよ……
※特殊エンドに行っているので注意
=
あの後、謹慎処分を受けた四人はまず遺族に会いにいくことだろう。
遺骨のない墓に参ることを許可してもらうため、改めて自分たちで説明をするために行くはずだ。場合によっては、遺族の家から締め出される場合もあるだろう。
きっとやるせないはずだ。庭師という幻想によって、醜い真実が3年間も隠されていたのだ。3年間、自分が生きている意味だった目標が突然失われたのだ。
ケイスケは家に戻ると、妹が洗脳を受けていた証拠の日記だけを形見に、3年間の無意味な妹の捜索資料たちを呆然と眺めるだろう。今までやってきたことは何も意味のないものだったのだ。あれ程、必死に家に帰ってからも調べた資料も、思いも何もかもが手遅れだった…もう妹の死体とも出会うこともできない……部屋を見るたびに思い出すのだ……
そんな日を通してから、4人はそれぞれお互いと二人同士で深く話をしに行くはずだ。チーフが面会の場を用意して、これからの関係性の整理と気持ちの整理をさせようとしてくれるかもしれない。花に侵食された妹を撃ったカゲと、それに多少の恨みを持っていたケイスケは何とか関係性を戻すために飲みに行くはずだ。笑顔で何とか取り繕うとするけれど、それもきっと崩壊してしまうだろう。
そして、4人で改めて集まり、お互いの胸につっかえたトゲを外すために話をするだろう。そこでは花の種を作り出したシオンがポツポツと泣いて謝るだろうし、そこで皆は隠さずに悲しみとかき集めた許しをこぼして、新しい関係性を作っていこうとする。
場合によっては、元凶の教団を秘密裏に捜索しているかもしれない。
いや、ケイスケはしているだろう。空っぽになった生きていると信じていた妹を捜索していた部屋で、今度は教団を追うのだ。それが彼が正常になれる薬であり、いつもの日常なのだから。妹の捜索をしていた時と同じように誰にも言うことはないだろう。それが向き合いきれない現実との距離の置き方だから。