#FGO オベロンはぐだをどうでもいい駒と言っているけれど、彼がマーリンを名乗ってアルトリアに魔術を教えた日々も取るに足らないと述懐している。
オベロンは嘘つきだから、本当はぐだもアルトリアも大好きなんだよね。
オベロンの言ったことは全て最終的にねじ曲がる。
愛している、は愛していない。愛していない、は好きですらない。
だから、オベロンの「(ぐだは)どうでもいい駒の中でも、いちばんどうでもいい駒だった」という発言を素直に考えれば、オベロンはぐだのことなど「どうでもいい」とすら考えていなかったということになる。
しかし、これは彼のアルトリアに対する反応と照らし合わせると、ちょっとおかしいんですよね。
ブリテンを呪うオベロンにとって、妖精國ブリテンの妖精ではないアルトリアの存在は癒しです。
だからこそ、彼はアルトリアの我が儘を叶えるためにブリテン中を奔走して、付け焼刃の魔術を勉強していたわけです。
だからこそ、彼は咄嗟にアルトリアをかばってしまったわけです。
彼が「取るに足らない、いつかの冬」を思い出したのも、やはり、それが貴重な日々だったからですよね。
そうであるならば、彼の「取るに足らない」という言葉は嘘なんですよね。
結論がねじ曲がるのではなく、単純に内容が真逆で、むしろ「貴重」だった。
これを最初の「どうでもいい駒の中でも、いちばんどうでもいい駒だった」という発言に当てはめれば、やっとオベロンの真意が見えてくるのではないか、と思います。
つまり、オベロンはブリテン転覆のため「どうでもいい駒」と接触しているうちに彼らに親愛を感じてしまった。その中でもぐだに深い親愛を感じていた、そう読むと筋が通るのではないか。
オベロンが探しているティターニアは「星」に準えられており、これはぐだとアルトリアと共通しています。
オベロンは深い親愛の情を持っていた「ティターニアに似た者」である2人に倒されたからこそ、痛快な心情のまま退場できたのではないかと読みました。