なんてね「」 通過後の感想
エンド1だった。
姉の陽花は、母と隆之介を助けるために、
馬鹿みたいに真面目だから、一人で罪を背負って、
99人の命と自分の命を犠牲にしたり、
自分を愛したアキを道具のように捨てることはなくなった。
残ったのは、
姉から愛情と恋情をかけられる日々を過ごした隆之介と、
母の無残な死を経験して、姉の狂った一面を知って、
それでも尚、恋を押し通した中学3年生の馬鹿な隆之介。
子供たちの幸せな成長を願う父と母の結果だった。
ハッピーエンドと言えばそうなんだけど、正直、モヤモヤはある。
隆之介は陽花姉ちゃんのことを愛するし恋する未来は見えている。
ただ、あの時の日をフラッシュバックしない訳がないと思っていて、
例えばデートしている時とか、何も言わずに姉ちゃんが家を出た時とか、悲しいのに笑顔を作ってる時に思い出して、いつもしっかりしている姉ちゃんが実は壊れていて、隆之介の知らないところで人を殺しているのではないかと、目の前の姉に突然に恐怖を抱くこともあるのかなと思ったりもする。
魔法が溶けた今は、記憶にあるマネキンの顔は人の顔しているのか、していないのか、、、
そんなの全然知らない今の姉に心配されて、
今ここにいることを強く教えられてくれ隆之介……。
何なら全て洗いざらい言って楽になれ……。