友人に今回のらぶフェスの超個人的解釈を話したら「それを文字に起こせ」と言われたのでちょっと文章にしてみる。今回のらぶフェス、私は『彷徨っている死者の魂をあの世に帰す』儀式だったんじゃないかなぁと思います。
昨日一度しか見てないので色々間違っていたら申し訳がない。
それを頭に置いて下へ続いてください。
らぶフェス、めちゃくちゃ楽しいお祭りなんですが、私がめちゃくちゃぞっとしたのが、義経公と弁慶殿が迷子になってたところなんですよね。
義経公が「あてのある旅ではあるまいし」みたいなことを言っておおらかな気質で弁慶殿を宥めてましたが、これめちゃくちゃ危ない状態っすよ。
だって魂が迷子なんだよ?あの世に行けてないってことだよ?
いやダメじゃん?!もっと焦って我が君!!!
(胃痛マックスな義経公クラスタ爆誕)
そしてそこに現れた新選組メンツ。迷子が出会うのはやっぱり迷子に決まってらぁ。
お前らもか!!お前らもなのか!!
頼朝公と泰衡殿も然り。どいつもこいつも何彷徨ってんだよ!!ちゃんと向こうに行けよ!!
そこで「しかし何でまた迷子なんだよ」て考えたんです。
んで思い立ったのが、度重なる歴史改変とその阻止の為の辻褄合わせの歴史の所為で魂がいくべき場所、帰るべき場所が分からなくなってんじゃないかなぁて。
源氏はトライアル入れたら三度、新選組は天狼傳とむすはじで二度、歴史改変が行われようとして、阻止されている。しかし元々の歴史とは若干狂いが生じている。
三日月が言ってました、歴史とは水のようなもの。初めからかたちなどない。しかし歴史とは流れ。かたちはなくとも、道筋が出来ている。その道筋が変わればどこかに歪みが生じる。
しかし審神者は言う、歴史は守られていると。
この世に歪みがないなら、あの世に生じているのでは?その所為で義経公らは迷子になっているのでは?
そういえば巴ちゃんが言っていた。何かが欠けていると。それが彼岸側の者たちだと。
私は最初それを普通に「此岸の者と彼岸の者が揃ってこそ祭りは成立する」という意味で捉えてましたが、もしや元々彼岸側にいるべき人達がいなくなってる、という意味では?
え、やばない?
むすはじの歴史遡行軍もそうですよね。彼らは本当なら幕末の歴史に存在しないんですから。あの世(もしくは神世?)への行き方が分からなくなってるんでは?
ちょ、誰か彼らを導いてあげてよ!!このままだと彼らどこにも行けないでおかしなことになるんでない?!
義経公クラスタの胃痛がピークに達した、そのとき!
颯爽と飛び出してきたのが、我らが榎本武揚!!!
榎本さーーん!!
叫ばずにはいられない。榎本さーーーん!!
榎本さんは唯一刀剣男士と直接関わりのない人間。彼個人の歴史は変化がない。源氏一行や新選組を導いてくれるのは彼しかいないんです。
(ライビュ後追記:榎本さんの「待ってたぜ」がこれほどまでに力強く聞こえるとは。大好きだ榎本武揚!!)
北へーーー!!みんな北へ行けーーー!!
北は仏教でもとても意味のある方角。死んだ人を北枕で寝かせるのはお釈迦様が北を頭にして亡くなったから。死した人、お釈迦様の方角。
榎本さんのトゥーザノースが力強く聞こえる。胃痛特効薬。めっちゃペンラ振りましたわ。
更に言えば、歴史上の人物達の登場は祭りパートが終わってからなんですね。とすると、あの祭りは、迷っている死者の魂を呼ぶ為、こちらへおいでと招くためのものだったのではないか?
だってさ、祭りで勝負しよって言い出したのあの三日月だし。
あの三日月だし!!(大事なことなので二回言いました)
祭りで招き、榎本さんに導かれ、死者の魂はようやくあの世へ行けたのではないか。
彼岸に戻ってこれたのではないか。
(ライビュ後追記:弁慶殿が登場時に「こちらから音が聴こえてきたような?」みたいな事言ってたから祭りで死者を招いた説はあながち間違いでもないなと思いましたまる)
らぶフェスラストの新曲は、「帰る」「帰ってくる」的なものが歌詞のコンセプトに聞こえます(一見だけなので違ってたら申し訳ない)。
帰って来れた彼らに対する安堵のようにも聞こえます。
審神者、涙が溢れて手が震えてペンラ振れなかった曲でした。
また、巴ちゃんに三日月が耳打ちして無勝負とさせたことも、三日月の考えあってのことではないかと。
刀剣男士は曲りなりしも神様。神様が何かを決するってすごい大きなことなんですよね。下手したら天変地異起きるレベルで。付喪神が天変地異を起こせるとは思えませんが、何かは起こる、かもしれない。
思えば、2016の清光が三条と新選組を選ばなかったことで笑った三条、2017で百物語を完成させようとした青江を止めた石切丸。
何かを決することをしてこなかったこれまでの乱舞祭。
そういえば石切丸が巴ちゃんに、「東西どちらか決めたら私をすぐに呼びなさいね」とかなんとか言っていた気がする。石切丸にはこれが分かっていたのでは?だって石切丸だし。
無勝負と決まった後、青江がほっとしたように一人ではけていったけど、あれはもしかしたら死者の魂を斬らないといけないかもしれない緊張に対しての安堵ではなかったのでは?だって幽霊斬りの逸話の持ち主だし。
三日月はこれ以上あの世へもこの世へも影響がないように、と無勝負にするよう巴に耳打ちしたのでは?
(ライビュ後追記:そういえばライビュで気づいたけど、石切丸が巴ちゃんに「決まったらすぐ私に言うんだよ」て言ったとき、青江が「あっ」て顔してた気がするんだけど私の気のせいですかね……。もしかして青江も似たようなこと言おうとしてたのかなぁ、と。まさか石切丸はそれすらも気づいて……?やたらめったら青江に構ってたけど、まさか青江に死者を斬らせない為に自分の近くにいさせたのか?)
ううーん奥が深いぜ刀ミュ、そしてらぶフェス。
いやあくまで独自見解なのですが。多分つつけばツッコミ過多になりそうな個人的感想です。しかし私はそう見てしまって涙が止まらんかったんですよ。
追記:清光クラスタの友人に「ならもし清光が三条を選んだらあの人ら清光をどうしてたんだろ」て言われて改めて三条にぞっとした歌仙クラスタでした。