映画『七つの会議』、坂戸は八角がかつて優秀な営業マンだったことを知ってたんじゃないかと思う。坂戸なら、劇中で原島が調べたように八角の過去の成績を参照してそうだし。
坂戸が八角に対して怒りを露わにする際、「わかってくれないのか」と懇願するような調子で言うのはその辺りに理由があるんじゃないかなあ。あんたならわかってくれるはずじゃないか、どうしてなんだ、という叫びに聞こえなくもない。
そして本来なら高い能力を有しているはずの八角の勤務態度がああであることは、坂戸にとって一層許せなかったんじゃなかろうか。優秀な兄と比べられて苦しんできた男だから……