アルテアさんに精神を狂わされた人間の精神統一の儀です。
鳥小屋事件から春告げの舞踏会まで
#くすまも箱日記
【注意】
正気ではないです。
なんでも許せる人以外読まない方がいいです。
全部ネタバレです。
引くほど長いです。
正気を失っています。
精神統一の儀として、鳥小屋事件から春の舞踏会までを時系列順に追ってみる
【鳥小屋事件回】
・ヒルドさんしゅき……
ネアも感じてたけどヒルドさんのよしよしってお母さんみがあるというか柔らかで優しい庇護が真っ先に前に来るのでどんなものからも守ってもらえるし、何があろうともネアを否定しない深い安心感がある。
・そして魔物どもがやったことは普通に酷いので指を傷だらけにしながら頑張ったものをズタズタにされたネアを想うと泣ける…
この手の話に弱いので、魔物や魔術可動域の高い人には何でもないようにできることでもネアにはできなくて、その何倍も苦労が必要だったことをズタズタにされたっていうのが胸に来る。
もしかしたら魔物たちはわざわざ苦労しなくてもいくらでも用意してあげるのに、みたいなことを思ったかもしれないけど、そういうことじゃないんだよな。
ネアは魔術可動域が低いことを気にしてはいても不満や憤りを見せるだけで深刻な悲嘆を作中で見せたことはないけど、やっぱり大変だし内心思うところもあるんじゃないかな。
鳥小屋を作るなんて、元の世界ならそこまで苦労することではないし、別の世界に落とされて設備が整ってたり周囲の助けがあるから常には感じないだろうけど、ふとした時に今までできたはずのことができないことに気づくんだろうな。周りが当たり前にできることが自分にはできないっていうのは、たとえ代替手段が用意されていたとしても暗く響いてしまうと思う。
・ネアが自分の性質をよく理解していて、感情のままにふるまうのではなく拗れる前に一歩引けるの偉すぎ
これはヒルドさんたちのところに駆け込んだり、魔物どもが小動物にされてたせいもあるかもしれないけど
くすまもは変なところで拗れたりすれ違ったりしないし、それぞれが話し合って解決できる傾向の者たちがそろってるのでノンストレスで安心して読める
ただ、私は残酷で強欲な読み手なのでめちゃくちゃに拗れた場合も見てみたいと思ってしまったことをここに告白します…
・「私は愚か者です」の文字面白すぎるだろ…
今度アルテアさんがなんかやら貸したとき人型の状態でこのプラカード首から下げて欲しい
・エーダリア様苦労性すぎる……
ネアの上司兼家族としても、魔物たちの隣人としても誠実に良き者であろうとするのすごく好き
結果苦労を抱え込む羽目になるのもすごく好き
だからネアも積極的にエーダリア様にお土産を獲って帰るんだろうな
・ダリルの慧眼に拍手……!
アルテアさんの懐き度が上がるのはとっても嬉しいけど、たとえ縄張り主張だとしてもネアそっちのけで領土争いされると私がしょぼんとするので……
・放逐されたアルテアさん…光を失うほどショックなのすごくいい…
まぁこの時点ではネアとアルテアさんと認識には齟齬があるのでかなりショックだったろうな・・・
今まで築き上げたネアのとつながり全部無に帰ったみたいなもんだっただろうし
・ほんとアルテアさんツンデレというか天邪鬼というか、プライド高いというか…難儀だよな~…
ネアと二人きりの状態の時はかなり優しいので、ワンチャンお家に誘った時にネアが一人でいたら上手くいってた可能性もあるんじゃないかな~と思ったり
逆にこのあとにネアと二人きりになれる春の舞踏会控えてなかったらいろいろ危なかったかもしれん…よかったねアルテアさん
【影の目の聖女回】
・アルテアさんの独白回だ~~~!!
アルテアさん視点回大好き
そんでめちゃめちゃ引きずっとる~~~~!!!!!
もう何に関してもネアを連想してるじゃないですか…
・
”そう考えた内容に一番不愉快になったのは、無様にも自分自身であった。”って、ネアが雪喰い鳥の巣に放り込まれるところを想像して不愉快になってしまったということでいいですか……??? ”無様にも”ってあるからそうだよね??
そっかぁ、アルテアさんは過去の自分の行いを不愉快に感じるほどにネアが大事になったんだなぁ…
・ネアからのカードが真っ白なままだったら、と若干怖気づいてるアルテアさん…すごくいい
それでも手放せないとアルテアさんが思っていたことがすごく嬉しいし、苦々しく思いつつもそれを認めたのがますます最高。
ネアから繋がりをすべて絶たれていたとしても、アルテアさんにとってネアは庇護する人間のままだし、だからこそ遠い地の懸念事項を片付けに来たんだと思うと…この元使い魔さん健気だ…と思ってしまうな
ネアが本当の意味ではアルテアさんを望んでいないと気づいたとしても、”そんなものをそれでもと選択する愚かさ”をアルテアさんが選択したことの重みが堪らないです…
・アルテアさんがネアの選択を珍しく面白いと思ってるのはなんとなく分かってたけど美しいとも思ってるのが分かってかなり良かった
・アルテアさんが「それはどうだろうな」って割と真面目に答えたの、(ネアにつながりそうな情報は残さなそうと思ってたので)意外と嘘つかないんだ…と思ったけどさてはこの時すでにネアとのカードを開いて安堵した故に口が軽くなってしまったんじゃないですか??
砂糖の魔物にあれこれ釘さしている感じにしてますが、これ実質惚気じゃないですか…??
安堵に気が緩んで笑ってしかも惚気までしちゃったのすごくかわいい。
・アルテアさん視点回でいつもより注視して読んでるからなのかもしれないけど、この回の台詞と言い回し上手すぎないか…??? 比喩と繰り返しがきれいに重なって読んでて気持ちよかった。
常に美しい文章だと思ってるけど、めちゃくちゃそれを感じたな…
【果実棒回】
・「とは言え俺はこいつのものらしいからな。」ってアルテアさんが言えたのってネアがちゃんとカードで果実棒催促してたからだよね…
ネアの認識ではあってるからそれでいいんだけど、ネアが自分とのすべてを絶ったと思った状態じゃ絶対出てこない言葉だから、よかったねアルテアさん…
・ネアの桃の絵をちゃんと褒めておくアルテアさん、なぜだか分からないけれど可愛くて胸にきました
・私がアルテアさんばっかり注目してしまってるせいな気もするけど、アルテアさんのおしゃれ描写毎回素敵だしいっぱいあって嬉しい…感謝しかない…
・果実棒待ちでわいわいしてる部屋に気づいたアルテアさんがぎくっとしたのってどうしてだろう
やっぱりネアに放逐されたはずなのにネアの周りの者たちからも以前と全く変わらない扱いを受けたからとかかな?
・抜け目なく果実棒を手ずからネアに渡すアルテアさん…自分の選択を認めた感じがあってとてもいいぞ…
・ネアの「使い魔解雇でしょんぼりですか?」の問いに「…………する訳あるか」と答えたアルテアさんですが、もうね、その間が答えになっちゃってるんですよ
使い魔解雇したのに自分のもの扱いしてくるネアに、拍子抜けするやら安堵するやら恨めしくなるやら複雑な心境だったんだろうな……順調に振り回されていていいぞ……
・アルテアさんはネアが本当に必要なもの以外はあっさり手放してしまえる人間だと分かってて、寛大なようで許容範囲も決して広くない性質をしているのを知っていたから、なんだかんだネアが手を伸ばして引き寄せたいと思っている範囲に自分がいることに満足してたんだろうな
・アルテアさん度々ネアに確認作業してるよね…
自分の為した悪徳をネアがどうとるのか、天秤がどう傾いて何を選択するのかを見極めているというか…
それでいてネアがあっさりすっぱり善悪よりもアルテアさん自身に重きを置いて選び取ることに驚くんだから魔物の無垢な面を感じる。
それでネアに”自分の魔物”扱いされてご機嫌になっちゃうんだからかわいいが過ぎるよ…一生仲良くして…
・使い魔契約があるからとはいえ、ネアが”自分の魔物”扱いするのってディノとアルテアさんだけよな……ウッ、動機が…早く薬を…
【花畑のドレス回】
・服飾に関する想像力が貧困なことを残念に思うくらい毎回ドレスアップの描写がきれい・・・
くすまも読み始めてからインスタとかネットでスーツやドレスの写真よく見るようになったんだけど全然足りない・・・・・・参考資料写真ほしいよぉ…
・ここで思わぬネアの雪豹好きのルーツが明かされたわけですが、これは白もふを抱っこして寝るイベントのフラグだと思っていいですか????
【春告の舞踏会回】
・ネアのドレスに毎回よろめいてしまうアルテアさん一生見たい
ネアの髪を結って自分が与えた薔薇石を丁寧にうなじに配置するの艶めいた儀式みたいですごく、いい…
あと薔薇石の時も思ったけどアルテアさん絶対うなじ好きでしょ
・さ、砂糖吐きそうなくらい甘いよ……こんなに贅沢なものを食べさせてもらっていいんですか?!?!?
やっぱりアルテアさんはネアと二人きりだと一気に意地悪成分が減るな…今だけとはいえネアが自分だけの庇護下にあるのが気が緩むんだろな
・使い魔契約は確かにネアとアルテアさんを繋いでいた絆であったと思うので、それがないことをアルテアさんはどう感じてるんだろ…
使い魔契約だからある程度主人の様子が感じ取れたり、しないですか??危機が迫ったときとかは当然として、なんか嬉しがってるなーとか今日も無事だなとかうっすらと使い魔契約からのつながりから分かったりしないですか…?アルテアさんはすでにある契約や魔術規則の隙間をあれこれするのが上手そうなので何とかならないですか…??夢見すぎですか…???
強欲なのでその仮定の上の話をしますが、そうだとしたら使い魔契約を失った時の喪失感は大きかっただろうな… ずっとそばに感じていた温度がごっそり消えたような、そういう空虚がありそう
・艶めいた仕草のアルテアさん……似合いすぎて死んでしまうが??
アルテアさんがこの手の色をがっつり滲ませてくるの意外と珍しい気がする。いつもはそこに行く前にネアにくしゃっとされるか一歩手前の獣的スリスリぐらいな気がする。使い魔契約を失くしたことによって微妙に箍が外れそうというか、外してやろうかという意志を感じるというか…
実際本当の意味での色事は成せるはずがないのでアルテアさんのこれはただの脅しに過ぎないんですよね。繋いでおかないと危ないぞっていう
シェダーはアルテアさんがネアの気を引こうとしていたって言ってたので、単純に色めいたことを匂わせて興味を引きたかっただけかもしれない
しかし今までの女たちには効果抜群だったとしてもネアに対しては全く意味をなさないの、不憫で笑う
そんでアルテアさんはネアが情緒を解さない奴って思ってるかもだけど、意外とネアは全部把握した上で躱してると思うんだよなぁ
アルテアさんは永遠にネアに振り回されていて欲しい
・「もう少し、俺で我慢しておけ」っていう台詞の破壊力やばくないですか……???!!
誰からも手を伸ばされて望まれてきたであろうアルテアさんにこの台詞を言わせるっていう…アルネア最高
・ネア抱きつかれたと思って動揺して固まっちゃうアルテアさん……
そしてシェダーさん下僕の会の会員なんだ?!?!それとも会員からの又聞きかな?
まぁ情報得るにはいいよね…
・「アルテアさんを呼びますか?」ってネアに言われてアルテアさんが驚いていたの、すごくまっさらな面を見てしまった感じがする
ネアからの問いかけにアルテアさんが答えて、さらにネアが頷くという会話の流れだったので、アルテアさんちゃっかりなんかしらの繋がり作ってそう
・ダナエとのダンスでわかる、ネア視点からのアルテアさんのダンス評……下手くそなわけないとは思ってたけど、ネアの負担を全部軽減するように踊ってくれるんだ?!?!?!?
アルテアさんが元々ダンス上手いのも勿論あると思うけど、それ絶対ネア専用の対応だよ……
ネアが気づくことは一生ないんだろうけども…
アルテアさんが他人には容易に気を割かないタイプだからこそ、ネアへの細やかな気遣いを見るたびに息が止まってしまう…
・不安がるネアの頬を指の背で撫でる仕草、大好き……
アルテアさんがネアを慈しんでいると感じる……ネア以外にはしたこともなさそう
・
この春の舞踏会を事実上のアルネア終身使い魔誓約(と書いてプロポーズと読む)と捉えても……いいですか??
アルテアさんはどこで使い魔契約を再び持ち出すことを決めたんだろうな…
愚かでもある選択を認めた時?
全てが切れてもネアがまだ自分のもの扱いしてくることに仄かに安堵した時?
ネアが空白をあるだけ埋めようとしてしまうと憤った時?
どの段階でも美味しいけど、多分初回の春の舞踏会でネアのものになるって頷いた時点でもう全部決まってたんじゃないかな…
愛するということは愚かになるということでもあると思うので、アルテアさんがその愚かさを受容して再びネアを請うたのがすごく胸が熱くなった
アルテアさんはそれでもネアを手放せないと選択したわけなので、とっとと開き直って一生そばにいて欲しい
あとアルテアさんが鳥小屋のことをストンと謝れたのもよかった
やっぱネアと二人きりだとわりかし素直だよね
契約の解除は二度とするなって言ってからなしだ、って言い直したの、するなって言い方だとネアに主導権があるから言い直したの??
なんかアルテアさんが身も心もネアに膝を折ってしまっているようで良すぎるのですが…
これを機に致死量摂取で記憶喪失していた初回の春の舞踏会初めて読み返してきた(あまりの危険度に一回も読み返せていなかった)んだけど、この時点ですでに誓約プロポーズ済んじまってるんだが……???????
この時点でもアルテアさんにその気がなければ断れたというか、他にどうにでもやりようはあったと思うんだよね。それでもアルテアさんが自らネアのものになることを認めたのだからそれはもうこの時点からBIG LOVEだったってことですよ
と言うか使い魔契約が基本終身のものであるなら、初めの契約時からアルテアさんはその気があったってことだよな… たとえアルテアさんの力があれば反故に出来た契約だったとしても、望まないものを己のみに添わせたままにしておく性質ではないと思うので
兎にも角にもありがとう…そしてありがとう……!!!
アルネアよ永遠なれ