平ジェネForever、いつもは人事のようでいまいちノれない平ラ映画のゲストに「平成ライダーファン」という強烈な共感軸のある人物像を配置し、辛い現実より仮面ライダーのいる虚構を望んだという選択をさせて感情移入させるのが巧かったな。
何年も平成仮面ライダーを観ていると、「この仮面ライダーをやってた頃、人生辛かったな...」と附随する苦い想い出もそれなりに出てくるじゃないですか。なので本作のアタル君が僕らも体験したそういう場面で、辛い現実よりも仮面ライダーが居る楽しい虚構をイマジンに望んでしまう気持ち(ここでイマジンを持ってくるのがまた上手い)も凄く解るんですよね。というか僕自身このシーン、付き合ってた女の子と別れ話が進行してた時に観てたカブトや、事故で社用車を潰して死にかけた上会社も辞めて先の見通しが全く無かった頃に観てた鎧武、ついこないだ父親が無くなり、今も無性に悲しくなる時がありつつも毎週楽しく元気付けられてるジオウなどのライダーを思い出し、アタル君と共感神経がバッチーン!!と接続され不覚にもちょっと泣いてしまいました。ライダーはいつも君達と共にあるし、生きて、生き抜けって事なんだよな平成ジェネレーションズForeverも....