平ジェネFINAL、鎧武終盤、MOVIE大戦フルスロットル、小説鎧武ネタバレ有。
推しがあまりにも完璧な神様になってしまった。
葛葉紘汰、「最上は禁断の果実に手を出した。これ以上は見過ごせない」って言ったんですよ。
人類の愚かな行動をどこまで見過ごしどこから手を下すかを判断してるじゃん……。そのうえで軽々と、まだ完全にはつながってない平行世界の方のビルドの地球にごく普通に現れた。どうしよう。あまりに神らしい神になってしまった。推しが神になってしまった。知ってたけど。知ってたけど。神になってしまった。神として生きていた。
でもオーズで言うところの「都合の良い神様」ではないと思う。鎧武最終話でもミッチがもう殺されるってタイミングになってから来たし、すごくきちんと手を出していいタイミングを観てる。人間自身が頑張って頑張って頑張ってから初めて手を出す。今回の場合は、人のやっていい範疇を越えた、時空を支配するようなことを実行に移せてしまうとこまでやった者が現れたから来たわけで、ほいほい助けてーって言ったらきてくれる魔法のおまじない系守り神ではない。ムービー大戦フルスロットルで「俺達が地球に長居するわけにもいかないだろ」と当然のように言ってその場を去ろうとした(ありがとうミッチたち神をとっ捕まえてくれて)あの行動も考えると、紘汰さん自身に神である以上下手に関わりすぎると世界の均衡のようなものが崩れるという自覚があって、あえて関わりを制御しているような気配を感じる。どうしよう神だよ。どうしようもなく神だよ。
小説のラストのやりとりを観るに、いろんな戦場を察知しては、人が人のなかで完結する範疇を超えた時に(彼の言葉を借りれば禁断の果実に手を出した時に)向かっては争いを収めてるのかなと思うともう。知ってたけど。神になったと知ってたしわかってたことだけど、改めてまざまざと見せられると重い。誰より明るく元気でお人好しで、でも子どもで考えなしで、歴史が苦手な、性善説の極みみたいなごく普通の成年だったのに。神になってしまった。誰もいない橋の上で、地球そのものに話しかけるように「ずっと見守っていくからな」って言うのが様になってしまうような、「見守る」立場の神さまになってしまった。しかもその見守る気持ちは多分神になる前からずっと変わってない精神の真ん中から出てる。
葛葉紘汰は神様になってしまった。