タニガキニシパについてふと思った事。ちょっと今週号絡み?タニガキってヒモだドジマタギだ小熊ちゃんだ牝牛だ少女団だなんだといじられてるけど、けして"何物も傷つけない心優しい男"ではないよね。以下追記
妹を殺された憎しみで故郷や母を捨てられる。兄弟のように育った幼馴染を殺す為に戦場へ行ける。二瓶を杉元から助ける為にリパさんを人質に出来るし、「この子を挟んで撃ちあってもいいんだぞ」なんて言える(本当に撃つ気は無さそうだけど)。本当はそんな男なんだよ。
ただ、彼が今まで誰かを殺したり戦ったりした理由って「自分以外の誰かの為」ってイメージが強い。
妹の為、二瓶の為、インカラマッの為。
谷垣だって人を殺す。なのに他のキャラと比べてなんだかいい人に見えてしまう。いい人だと信じたくなってしまう。彼が人を殺す、殺したい衝動にかられてると「えっ」と一瞬驚いてしまう。
杉元は人を"害のあるモノ"と判断したら本能的に獣のように殺せる。
尾形は人を精密機械のように"障害"として排除する。
鶴見や土方やウイルクは人を"野望や大義の為の犠牲"に出来る。
谷垣はなんとなくゴッカムの中で一番、一人の人間として、相手の事も"人間"として見たまま殺す男な気がする。
で実はその「相手を人として見るタニガキのような性分」に近いものをキロランケも持ってるんじゃないかと。
でもキロはいざという時に殺せない。躊躇してしまう。
計画を立てて心の準備があれば仕方ないと思える。けれど急に面と向かうと例え自分が殺されそうな場面でも、自分と同じ人間の命を奪うことに迷いが出る。命が消えるということに動揺する。谷垣は相手も同じ人間だからこそお互い様だと割り切って容赦なく戦える。
理由の為に真っ直ぐに人を殺せる谷垣と、理由があっても咄嗟に人を殺せないキロランケ。
どっちがいい、悪いというわけじゃない。
出会う時代が違ければお互い見守りポジションな自分達を苦笑し合って、案外仲良く、家族や奥さんの話に花を咲かせてたんじゃないかななんて思ってしまう。