豊洲の某マンション43階を舞台にしたドタバタ小話、うづきけ「美佐子さんは遊びたい」
ここは豊洲のあるマンション43階
今日は彼女と二人っきりで――
「彼氏くんっ! 今日は何して遊ぼっか?」
「ちょっとマテ」
「どうしたの? ぴょんこちゃん」
「ここ、私の部屋」
「そうだねっ」
「彼氏が逢いに来てくれてるの」
「そうだねっ、ぴょんこちゃんは何したい?」
「二人きりになりたい」
「……?(クビカシゲ」
「……(ジトッ」
「ああっ!」
「わかってくれた?」
「ごめんね! みさみさついうっかり…」
「ああうん、わかってくれればいいから――」
「ちゃんと端っこの方にいるねっ、みさの事はいないと思って…ううん」
「イルカちゃんだと思ってくれていいから♪」
(イルカちゃんを抱きながら)
「わかってねーじゃねーか!!」
「はぁ……あなたからも何か言ってきてくれない?」
(えー…こほん、美佐子さん?)
「彼氏くんも……みさみさはお邪魔?」
(え、いや、その…)
「邪魔?(ウワメヅカイ」
(邪魔じゃない…です)
「やったー! 彼氏くん大好きっ!!」
「ぴょんこちゃんにも彼氏くんから言ってあげてっ」
(えー…こほん、神楽?)
「みさみさどうだった?」
(美佐子さんも一緒でいいんじゃない…かな?)
「は?」
(あれ…?)
「という訳でっ!今日も家族水入らずに決定~♪」
「ちょっ!」
「彼氏くんも家族みたいなものでしょ?」
(美佐子さんも一緒でいいんじゃないかな!)
「オイオイ」
(まぁまぁ…きっと美佐子さんも神楽と一緒に居たいんだよ。今までのぶんまで)
「うっ、それを言われると…」
(ですよね、美佐子さん?)
「えっ?」
「あっ!うん!何して遊びたい?」
「聞いちゃいねぇ…」
「みさみさはね~――」
(このあとめちゃくちゃ三人で遊んだ)