月島軍曹の尿瓶と鯉登少尉の怪我について
こんばんは!ろんです!
昨日の夜、尿瓶で埋め尽くされた私のTL。
みんな反応が早いのなんのって!
00:01には尿瓶ツイートがバンバンあがったかんね。かく言う私も、「なんで尿瓶!?」って狼狽えましたよ、ええ。
ですが一晩考えて、『あぁ、これはノッダ先生からの、鯉ちゃん病状説明なんだ』と天啓がありましてね、ふせったーなんて開いているわけですよ。
ヒロポン使ってないのに、幻覚みてるのはご愛敬ってわけで!ちょっと鯉登くんの現在の病状について考えてみました☆
毛が逆立ったスッギに左胸を刺されて、貫通創を負った鯉登少尉。
もうあの刺されたシーン、思い出すたびに玉ヒュンになります。
現在は包帯が巻かれるのみとなり、家永先生も「経過順調」と太鼓判を押してくださいました。
銃剣に刺されての貫通創ですからね、血気胸は免れませんが大出血や緊張性気胸を回避できて本当に良かった。
ではあのコマから、現在の鯉登くんの病状を考察してみたいと思います。
気胸は破れた肺から胸腔内に漏れ出る病気ですが(以前のふせったーや、KNKM Medicineをご参照ください。宣伝です、はい)、現代の治療ならトロッカーと言う「うどん」ぐらいの太さのチューブを胸に穴開けて挿し込んで漏れ出た空気を体外に排出し肺を膨らませます。
しかし、明治のあの時代にトロッカーはありません。
肺の傷がなかで塞がったとしても、漏れ出た空気はそのまま。肺は萎んだままになって・・・と心配になりますが、人体はなかなか便利に出来ております。
肺の傷さえ塞がれば、漏れ出た空気は時間と共に体に吸収され、少しずつ肺が膨らんで元の形に戻って行ってくれます。これは基礎疾患のない若い方であればあるほど、期待できます。
気胸の治療の場合、破れた肺の傷が塞がってきたらとにかく病棟を歩きまわっていただきます。
動くことで漏れだしてしまった空気の吸収が促進され、肺が早く拡がってくれるからです。
破れて萎んでしまった肺は、なるべく早くもとの大きさまで拡げなおしてあげなければいけません。
一ヶ月も二ヶ月も萎んだままだと炎症後の繊維化がおこり、その萎んだ形のまま固まり拡がらなくなってしまうからです。
さてここで、尿瓶。
尿瓶はなぜ使われるのか。ここです。ここに鍵があります。
尿瓶はベッド上安静の指示が下ると、使用することになります。
トイレまで行くのが面倒くさいから尿瓶を使うというのは、よっぽど足腰の悪い高齢者でなければ許可されません。
なぜなら、寝食をするたったひとつの空間を、排せつ行為で汚染するわけにはいかないからです。
鯉登くんのような若者であれば、まず尿瓶の使用は許可が下りません。
「歩きなさい。厠で用を足すのです。トイレも立派なリハビリです」
そう言われたはずです。
はい、ここにこのシーンの意味が見えてきます。
鯉登くんの病状は、いままではベッド上安静の状態でした。
肺の状態を考えるなら、家永先生は一日でも早く鯉登くんを歩かせたかったはずです。
早くしないと、この若者の肺は萎んだまま固まってしまい、呼吸機能が著しく落ちて軍務に復帰できなくなるかもしれません。
今回の診察後に、家永先生はようやく鯉登くんのベッド上安静を解除したものと思われます。
ヨカッタ!ヨカッタ!!
これからの鯉登くんは、軍曹に激を飛ばされながら、院内の廊下や病院の敷地内をひたすら歩き回るリハビリを課されるものと予想します。
つまりね!
尿瓶はもう登場しないんじゃないかと思うんだ!!
貴重な尿瓶!!!
今週いっぱい、目に焼き付けとかんとね!!
鯉登くん、リハビリがんばえー!!
本当はメタンフェタミンのことについても書こうと思っていたのですが、眠くなったのでまた今度。
以上、読んでいただきありがとうございました!!