あと青江が「誰かを笑顔にしたい」と願うのはミュ本丸の脇差の特性が現れてるのかなと感じました。 #青江単騎
ミュ本丸の脇差、というかたぶん、脇差という刀の在り方は「手助けをすること」にあるのではないかなと。
脇差というものは二振り目、予備の刀であって、武士階級以外も持つことができた武器です。
名だたる武将や、名もない民草の「いざと言う時」を支えてきた存在。
刀剣男士としても、二刀開眼で打刀を支える特性を持っています。
歌合のオタクなのでまた歌合の話をしますが、歌合では会場前のアナウンスを篭手切江・物吉貞宗・堀川国広が審神者のお手伝いをするために現れました。
冒頭の『奉踊』が始まる時は、青江・堀川国広・物吉貞宗・篭手切江の立ち位置が実は一列になっています。これをわたしは勝手に脇差ラインと呼んでいます。
新たな刀の顕現シーンでも、刀剣男士となる寸前の仮面をつけた存在の近くにいたのは篭手切江・物吉貞宗・堀川国広です。 (ここに石切丸も加わっています)
「共に闘うため 使命果たすため」と誰よりも必死に呼びかけていたのは篭手切江。
そして顕現した瞬間、布を取り、新たな刀剣男士の披露を手伝うのは物吉貞宗と堀川国広。
すごいお手伝いしてるんですよ脇差。
この時、青江だけは左端で刀に手をかける姿勢をとっているのですが……その胸の内にあったのが、今回の単騎出陣で語られた葛藤だったのでしょう。
これまでのミュ本丸の物語のなかでも、脇差は何かを手助けする存在であったと感じられます。
物吉貞宗はみほとせで、徳川家康を育てるための基盤となり、鳥居元忠として後に神となる子を支え続けました。
堀川国広は幕末で蜂須賀と長曽祢の仲を取り持とうとしたり、むすはじで兼さんの憂いを晴らそうと単身で土方歳三のもとへ乗り込んで行ったりと、自分の欲望より他者の幸福を想った行動をとっていたと感じます。
そして篭手切江は、遡行軍となってしまった同胞・稲葉江に「物語を思い出してもらう」ために行動していました。
これらの行動はどれも、誰かの手助けをする、という共通点があるように思えるんですよね……。
青江はみほとせで石切丸の行動を見守り、そして最後は「一緒に笑ってあげる」ことをしました。
けれどそれは彼の中では本当の手助けではなかった。
彼がしたかったのは、心から笑えない自分が一緒に笑ってあげることではなく、「誰かを笑顔にして、出来れば自分も心の底から笑う」こと。
それが本当の願い。彼にとっての手助け。
誰かを支えるということ、誰かを守るということ。
心の痛みを感じて旅に出ることを決めた青江。
その果てで見つけた答えが「誰かを笑顔にしたい」という願いであり、そしてそれを教えてくれたのがこんな時代であること。
それは東京心覚で水心子正秀が見つけた答えと似ています。
「笑顔になれることを増やせばいい」
この水心子正秀の答えと共に、いま青江から示された
「誰かを笑顔にしたい」
という願いは繋がっているのではないでしょうか。
刀ミュの優しさと強さで昨日から涙腺が決壊しっぱなしで情緒が壊れそうです。ありがとうございます。
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