スパイダーマンNWHを見て思ったあれこれ
なんだかもう色々と思うところがあり過ぎて…まだ書き足りないけど、既に長文なのでとりあえず投げる。
#spidermannowayhome
感想と、考えたあれこれを書き殴ったもの①
※ネタバレあり
●悲鳴と共に落下していくMJを追ったアンドリュー・スパイディー
もちろんこのシーンはアメスパ2のあのシーンのオマージュというか追想の形にもなっているように見えたのだけど、今度はMJに追いついて地上に降り立った時のアンドリューの表情がな…
MJも本当に危機一髪のところで救助できていて、抱き抱えてクモの糸で減速してから地上に到達するまでほんの一瞬だった。アンドリューの脚と腰にかかる衝撃すご…とまず思ったくらい。
グウェンを同じように助けられていたら。この腕の中にいて「大丈夫」って返事してくれるのがグウェンだったら。その想いが痛いほど潤んだ瞳から伝わってきたよ。
何年経っても自分を見つめながら落ちていくグウェンの姿はコマ送りで覚えてるんだろうし、自分を許せていなかったんだろうなと、あのアンドリューの涙が溢れそうな表情見て思った。今でも自分のユニバースでは度々グウェンのお墓の前に佇んでいるんじゃなかろうか。
自分の兄弟みたいなピーター1(トムホ)の愛する人を救えたことで、少しでも心が癒されていたらいい。
●グリーンゴブリンのグライダー越しに目で語るトビー・スパイディー
グライダーでノーマンを殺そうとするトムホ・スパイディーの目をまっすぐ見つめて制止するトビーが印象的だった。
かつて、自分も非情に強盗犯を殺し、ノーマンとも激闘を繰り広げた経験があるからこその説得力あるシーンだと思った。
激情に駆られて相手を殺してしまった虚しさと後味の悪さ、相手に乗せられてはならないこと、ヒーローとしての責任を訴えている気がして。トビーはトムホの気持ちが痛いほどに分かっていたと思う。過去の自分を見ているようだと感じたかもしれないし、自分と同じ過ちを犯させてはならないと思ってのことだったんだろうと勝手に思ってる。
●ラストのコーヒーショップ〜新スーツ
トムホ・ピーターはギリギリまでMJに自分のことを思い出してもらおうとしていた。手書きメモまで作って、ショップに向かう道中も何度も練習して、きっと何て自分のことを説明しようか長いこと悩んだと思う。自分を思い出してもらうべきか忘れたままでいるべきかも、ものすごく悩んだはず。たぶん、コーヒーショップに着いてもそこは煮え切って無かったのでは?
実際にMJを目の前にして、名乗ってももちろん分かってもらえない、次の言葉を何とか言いたいけど大好きな彼女を目の前に言葉が継げなくて。自分に向けてくれていた優しい笑顔もそこにはなくて他人に対するそれで。自分の後ろから入ってきたネッドには向ける親しげな笑顔が、今は自分のものではないのだと思い知らされて。
そして、一連のやり取りの後、MJの眉尻についた傷を見て、やっとここでピーターの決心は固まったんだと思う。MITでの生活に珍しく胸躍らせ、ピーターパーカーのいない世界で明るい未来に踏み出そうとしているMJとネッドのことを思っての決断だったんだね。
MJたちに結局自分のことを伝えずに去ることを決心したピーターの顔がなんだか清々しくて、そこで涙腺がダメだった……
ストレンジ先生が「全世界が君の存在を忘れる」と言ったこと、高卒認定試験のテキストが引っ越しの荷物にあったことから、ピーターは高校を卒業することもできなかったんじゃないかと予想。ピーターの存在が忘れ去られて高校からも籍が無くなっていたのでは。
布地を買ってミシンで縫い、一から自分の新スーツを作りながら、ピーターは何を思ってたんだろ。トニーもいない、過去に纏っていたナノテクを使った超ハイテクなスーツには比べ物にならないくらいシンプルなものしか作れなかっただろうし。
MJのコーヒーショップのカップがミシンのそばに置かれてたから、あれから何回かコーヒー買いに行ったのかしら。それとも同じ日?でもハッピーと、メイおばさんのお墓の前で会った時はカップ持ってなかったよね。
ロックフェラーセンターのクリスマスツリーを眼下にスイングしながら、大好きな恋人と決別したピーターの心はNYを守ることにシフトしてたのかな。自分達が大切な時間を過ごした街を守ると心に決めてたのかな。
親愛なる隣人の勤めを果たすことと引き換えに、それ以降の人生で大切な人を作ることを手放していたのだとしたら辛すぎる泣
誰も自分のことを知らない世界は本当に計り知れないほど孤独で辛いと思う。ピーターどうか幸せになってくれ!と願わずにはいられない(号泣