3章、個人的に尊いオブ尊いオブ尊いのが
あの国のあの価値観のもとで、あの爺書文さんが『老人』であることなんですけど!!!
老いすら苦しみとして排除し民を安らかに死なせてきたあの国で、
傍に控えさせている有能な男に!!【老いという苦痛を許している】ことなんですけど!!!
あの国にとっての「老いる前の死」は皇帝からの愛で、
あれだけ有能で忠義者で自分の考えをきちんと理解してくれる存在、
おそらくめちゃくちゃ重宝してると思うんですよ。
始皇帝的には凍結か死かを選ばせてやりたいとこなのに 書文の性格的にはそれをよしとしないんですよねぐう分かる。
ただただ自然のままに。
確かに神仙的なものを学んで永らえてはいるみたいだけど、若々しくはないし老いるし実際拳も鈍っていたらしいし。
何が凄いってそれを(多分)本人が望んだからと許している始皇帝が凄い。
刻々と老いていく書文を見ながら忸怩たる思いだろうに微塵もそれを見せないし
何ならそれこそが褒美だと割り切ってそうなとこが凄い。素晴らしい。自分がそれを惜しむからと押し付けないとこが凄い。
何を思って自分の国で唯一思いのままにならない【時間】を、【時間に侵される忠臣】を見続けていたんだろう。
最高の皇帝じゃないか…
そういうとこも全部全部全部含めて理解してるし信頼しあってる始皇帝と韓信と爺のトリオが
好きすぎて尊すぎて涙が出そうですピックアップはよ。はよ。
何かあの芸術の街で始皇帝を称えた芸能しか存在してなかったのは、それを強要してたからじゃなくてホントに慕われててそれがテーマに選ばれてたからなんじゃないかな…(それ以外に興味を持てないという圧迫された環境というのは認める)
だから始皇帝ラストの「誰か月の歌でも詠んでくれてよかったのに」が物凄く孤独で孤独でたまらない…
何だよお前最高の皇帝じゃないか…(二度目)
頼むからウチに来てくれ…仕えさせてくれ………………