アトランティス何が好きってイアソンが最後に残ったサーヴァントだったところ。
味方陣営が全員散った中で唯一残り、ドレイクに復讐を誓う壊れたポセイドンの最後まで看取ったイアソンは見目だけを取り繕う礼装でも誤魔化しようがないほどに傷を負って「疲れた」と言って海の中に残る。
ストームボーダーに戻った主人公も「もう休ませてあげたい」と言ってゴッフもそれを承知で受け入れる。
イアソンの絆ボイスに「指揮官の心得ってものを教えてやろう。まず最初に、生き残ることだ。次に、何が何でも生き残ることだ。お前や俺に代わりはいない。そう思え」がある。
イアソンと合流し率いることが決まったとき、「ここではオレを船長と思え!」と言う。
船長は、指揮官は、生き残らなければならない。でもアトランティスでその役目を果たしたイアソンは、最後の海でその役目を主人公に託して役目を終えた。
思えば、主人公にアルゴーの舵取りを任せた瞬間から船長を譲っていたのかもしれない。なぜならもうイアソンにできることはあそこで尽きていたから。それでもポセイドンの最後まで一緒にいたのは本人の言う通り"見栄"かもしれない。あるいはバーソロミューの"海に生きる者として海で死にたい"に近しいものかもしれない。
どの道、あそこで「行け」と背中を押したイアソンは船長を降りて主人公に譲った、そのバトンを確かに受け取ったのがあの抱擁だと思ったのです。