ババババレ 一二三が夢野先生に服の話で喧嘩になるんだけど、一二三にしろ独歩にしろ社会に適合するために自分を変えてきた人なのね だから「変わらない」を選択した夢野先生が理解できないし「気づいてないなら進化させてあげよう」と思う
一二三や独歩はスーツを着ることによって、女性恐怖症の一二三が外に出て女性と関わることができるように、『ブッコロスゾオイ』を抱えた独歩が『すみません』と己を曲げることができるように、自分を変えることで自分の周りの社会に溶け込もうとしてきた
一二三の配慮が足りないのは「社会不適合者は常に社会に適合したくてもがいている」という思い込みから発せられた言葉であって、夢野先生はべつにファッションで社会に適合するわけじゃないし、ぶっちゃけ彼が『青年』のために全てを捧げて夢野幻太郎になった男なら世界なんてどうでもいいのだ
一二三は社会に適合したい(女性恐怖症を克服したい)し、そのために自分を変える選択をした
一二三にとって服は「自分を変える手段」である
夢野先生にとって服は(恐らく)「自分を自分たらしめるアイデンティティ」あるいは「形見(誰かのアイデンティティ)」じゃないかと思う、この辺はまだドラマからの推察ですけど
この辺が噛み合わないから一二三は「服が地雷になることを理解出来なかった」ので「自分を変えて世界に適合するためにはこうしたらいいよ」と教えてあげた
あの瞬間、独歩は「よく分からん(大事な理由もわかんない)が地雷を踏んだ」と顔色を伺ってこの場を収めようとしたし、帝統は「よく分からん(どういう過去なのかはともかく大事なことを傷つけられた)が地雷を踏まれた」と幻太郎の味方になって援護射撃をすることを決めるんですが、それは彼が夢野先生の味方であるだけでなく、一二三の指摘が「幻太郎の生き方を指図した」ということが理解できるからで、そして彼自身もギャンブルに狂う自身の生き方を指図され続けてるわけ、そんなこともうやめなよとか身を滅ぼすよとかちゃんと働きなよとか「社会に適合しなよ」系の言葉をずっと言われ続けてる
ポッセ、「お前は嘘ばっかで話すの疲れる」「またギャンブルで素寒貧なんですか?」とか言い合うけど、嘘を吐き続ける男を虚言癖だからちゃんと治しなよとか、ギャンブル依存症だから病院行きなよとか、「誰かのために」と善意によって他人を指図しない
逆に新宿幼馴染は「女性恐怖症の一二三を治してあげたいと思って病院に連れてくる独歩」とか「善意でファッションを指摘する一二三」とか「人のために出す力で救えるものハウメニー」とかそういう視点で生きてる
両者とも「僕は未来見てる」「温故知新こそ未来開く鍵」で未来を生きようとしてるけど、自分を変える覚悟と自分を変えない覚悟の戦いで、ずっとお互いがお互いの地雷なんですよね
なし崩し的にどんどん地雷が噴出していくの、なるほど一理ある確かにあなたリアルって感じですごかった
クソ後味悪くてエンディングで砂糖ぶっこみました!みたいなシナリオだったんですけど地雷VS地雷で砂糖ぶっこんだシナリオライターやっぱりすげーよ