えるり
限界感想of木箱
エルリも「受けが攻めのことを絶対に見捨てない」という点で成り立つカプだった。またこれかYO
おじさんでゴリラなのにショタおねなので、私のために造形されてるキャラだと思い込んでしまうな。なんだこれ。
人間性をも捨て去り、恐ろしいほどの知略を以て駒を進める男。すべては「人類のため」だと、どこまでも利他的な献身だとリヴァイは思った。だから「人類の自由」を自分が人生を捧げる対象(=ケニーのいう”酔っぱらう”もの)として認識し、先導する男についていこうと決めた。指針として認識した。
しかしどうだ、実際目の前にいたのは子供のように夢にしがみつく男。下してきた決断、それによって犠牲とされた者たち、長としての責任、これらの間で宙ぶらりんになる男。こんなものが自分の指針だったのか?リヴァイは拍子抜け、あるいはがっかりしただろう。
同時に、目の前の男が全く別のものに見えた。届かないと思っていたあまりにも大きい力は、浅瀬でおぼれているのだった。なんだ、自分の力でも届くじゃないか。いや、自分が救ってやらないといけないのだ。
そう気づいた瞬間、即ち『夢をあきらめて死んでくれ』を叩きつけた瞬間、イサヤマ神の言う通り二人は「対等」になったのだろうな
尊敬はしているし親愛も抱いているが、手の届かないような気がしていた男。優しい顔で語りかけてくるのに、なぜか全貌を掴めない。「底」に触れることができない。あと一歩を踏み込めない。
そんな男が実は暗闇の中でもがいていて、なんだ、俺の手で助けてやれるんだ。そう気づいて手を差し伸べる、手を取る、同じステージに立つ。そういう男二人の関係が大好きだし、別ジャンルの自カプがそれ。最後は攻めが受けに己の意志(夢)を託して死んでしまうのも同じ。なにこれ。
受けの伸ばした手がようやっと攻めに届いて対等な景色を見れた、というところで死が二人を分かつ流れが完璧であることよ