映画「 #ザ・クリエイター創造者 」
AIを扱ってるのに脚本の価値観が古いな……と思いました。90年代か?
・感想
めちゃくちゃ壮大。壮大なだけ。
予算をふんだんに使ったB級映画。
まあー……AIを扱うにしても、掘り下げたりなさ過ぎるなあ。この脚本ひょっとしてAIいらないのでは?
・疑問点
AIは人間か人間じゃないか、の二元論でしか語らないのはぶっちゃけ価値観古いな……と思いました。
AIの知能とか知性とか、それらがあるとしてAIの基本的権利は、とか、より発展したAIがもたらす価値観や知性、人間性のアップデートがあるわけではなく、
「AIは核撃ってきた! こいつ敵! ころす!!」の西側諸国と「AIは友達!」のニューアジア(だいたい東南アジアあたり)の2極で対立してるので、ステレオタイプだなあって感じ。AIを宇宙人とかに置き換えても多分この映画成立する。
「AIは敵! ころす!!」は野蛮人なんですよ。ラッダイト運動か?
結局AIは人間なのかどうか、に触れず、西側の人は「あれはAIだ、人間じゃない」でAIころしちゃうし、
AIもAIらしさやロボットらしさがなくただただ人間の置き換えなので、「いや、これじゃ人間VS人間だが……?」という感想しかない。
AIを活かせよ!!
結局人間は"人間1.0"の話しかしない。知的なAIが出てきたら基本的人権のアップデートをすべきなんですよ。"人間2.0"の話をしろ。
・内容に触れる
いきなり主人公と奥さんのベッドシーンから始まるんですよ。見た瞬間「なんか今となっては懐かしい展開じゃん!」と思う反面、アフリカ系の旦那とアジア系の奥さんなのでポリコレ!! とも思ってしまった。
結局旦那はAI撲滅特殊部隊の一員で、奥さんはAIエンジニアでテロリスト。奥さんは妊娠してたけど、軍が早まって爆撃して死にました。Oh...
そのあと旦那は「奥さん生きてるかもよ」の噂から戦争に復帰させられて、最強AIの奪還に向かうと子供のAIと出会う……がなんとなくのあらすじ。
あとはアメリカンな映画によくある足の引っ張り合いと足の引っ張り合いです。足しか引っ張らねえ!
あと、なんか結局子供のAIは実質娘なんですけど、家族愛もやりたかったんだろうな……というとっちらかり具合。
娘、坊主頭なので息子だと思ってた。
・謎日本語ワールド
なんかこう……ニューアジアの場所が明らか東南アジア(ラオスあたり指してた)なのに、謎日本語いっぱいなんですよ。あと寺はネパール。でも海辺はロケ地インドネシアらしい。とっちらかり具合!!
「リックス5-0ソフトバ」の電光掲示板。パ・リーグやってんじゃん!!
・気になったこと
AIがシーシャ吸ってたり、AIが死んだらみんな手を合わせるんですよ。AIなんだからコピーをクラウドに上げてないんですか? と思ったけど某アーマード・コアにもバックアップのないAIいるらしいですね。刹那に生きるってのはバックアップを取らないってことだ。
・結論
結局人間の話をしてるんだよな。AIを題材にしてるのに。
AIとかどうでもいい人だったら別に気にしないのだろうなとは思います。でも設定活かしきれてないのはもったいないじゃん。