4/18にいまりペア 好きなので何回でも言うんですが、「僕はわかってる」で田代私がマッチ箱を拾い上げてからずっとフルスロットルの狂喜を見せるの 何ごと
屈みこんでマッチ箱に手を伸ばすときからもう喜びを抑えきれない満面の笑みでしたからね……宝物を拾い上げるように両手で拾いに行く
階段を駆け上がり勢いのまま手すりを両手で掴んで揺さぶる間もずっと顔が笑ってるんですよ、混じり気のない歓びの感情
因果は推察できるけど(「僕の元へ帰ってきた」のが嬉しかったんだね)あのこわがりで気の弱そうなおとこのこがこの激情を抱えているとは思わないじゃん あの力強い声と体からあふれ出る想いをぶつけるような激しい動きが全部喜びの感情に由来するんですよ
○「僕はわかってる」
「デート!?」と聞き返す声が掠れるように上ずって“私”の動揺が見えるようだった 「ニーチェ?いつから哲学なんか」の笑みって安心感もあったのかな
炎に魅入る新納彼、マッチの扱いが手慣れていて好きです。炎の勢いを保ったままマッチを水平に近づけて燃える速度を調節してるの 普段からよく吸ってるしジッポなんて高級品よりマッチを使う機会が多いみたいな手慣れ方
炎を楽しむ新納彼を黙って待っていた田代私が「突然いなくなって戸惑った!」って訴える音の輪郭が僅かにひずんでて泣きの気配がした “彼”は頓着しない風で吐き出した煙を眺めてるけど
タバコの煙から身を庇って上げた腕の、右手が細かく震えているのが見えてほんとにタバコの煙苦手なんだなこの“私”……。それでも“彼”に会うときはマッチを持っていく“私”
「聞いたよ君の『弟』からね!」って詰め寄るとき、「弟」の前で一瞬ためらうように視線が下に逃げるのちゃんとわかって言ってるんだよな田代私な
新納彼は聞き流している風でタバコを吸いながら目も向けないけど、ふらっと動き出して“私”のほうを見ることも足を緩めることもせずまっすぐ奥に向かう(しタバコを消して戻ってくる)あたり癇に障ってるのは確か 完全無視だよだって その後も視線を向けないし合わせないし そんで一人でどこかを眺めながら何かを考えこんで、やっと“私”が話しかけてもらえた、と思ったあの内容だもんな……
新納彼、かっこつけたがりというか余裕があるというか、動揺や苛立ちをあまり表に出さないよね。“私”に直接向けてないだけなのかな
どこかを眺めてるときの新納彼、心ここにあらずなのでこの“私”は焦れてそうだなと思った(「僕の目を見て」が強い子じゃないですか?この“私”)
「おい……また火 着ける気か」の低く這うようなざらついた声、新納彼がさほど驚いてもなさそうなところからするに“私”は感情がぜんぶ声に出る子か元々の地声は低いけど“彼”の前では声が弾んでいる(からずっと高めの声をしてる)子なのかしら
1度目の「わかった」の後“彼”に背を向けて一生懸命泣くのをこらえてて、後ろから知らないで(知ってるのかもしれない)「ガソリン、長めのマッチ、ボロ切れを用意しろ」って追加で声かける新納彼との温度差
2度目は「じゃあ、8時に」って続けてから俯いてしょんぼりして寂しそうな顔を今度は新納彼から見える角度でしてる
新納彼、二度目の口づけでは両手で田代私を抱きしめているんですね……。右手は肩甲骨のあたりを、左手は腰のあたりを、指を大きく開いて支えるようにして抱いている
されるがままだった田代私が手を伸ばして触れるとぱっと止めてしまうんですが
全体を通してなんだけどさ、田代私、事あるごとにジャケットの裾を握ってる仕草が不安がる子どもみたいで可愛いよね 丸まった右手の指に裾が触れたのを掴むようにきゅうっと握りこむ