悲伝感想
今ふと気がついたんですけど三日月とまんばちゃんとの「約束」ってぼんやりしてるというか、勝負をすることっぽい雰囲気になってますが、三日月が刀解に抗ってまでまんばちゃんを待ち続けた本当理由はそれじゃないのかも
三日月自身も言ってますが、まんばちゃんなら分かる(理解できる?)かも知れないっていうあの独白にも近い三日月が抱く一縷の望みはもしかして「記憶」なのかなって。
これまでも度々円環を巡る登場人物が繰り返していることに気がつくシーンがありましたが、悲伝では特に刃を合わせた瞬間に記憶が蘇る描写が出てくる…。刀解間際の三日月がまんばちゃんをあそこで待ち続ける本当の理由は刃を交える事でまんばちゃんに思い出して欲しい記憶があるのかも。
三日月にしては珍しく哀しいくらいに心をむき出しにしたまんばちゃんとの剣戟。
思い出して欲しいと一撃一撃に込めたに違いなくて
それはたぶん三日月とまんばちゃんしか知らない時間軸の思い出。
ぶっしーが死んでしまった最初のバッドエンド本丸での出来事。
それでもまんばちゃんが頑なに思い出さないのは辛すぎて直視できない記憶だからで、だからこそ三日月は辛抱強くまんばちゃんの心の成長を願い強くあれと励ましてきたのかな。
あの対決のあと、強くなったなぁと思う手応えと同時にまだ駄目かと円環を巡る覚悟を決めたのだと思うといろいろ納得がいく。
「存外楽しかったぞ」と微笑んだ三日月は果てしなく優しい。
と、考えたら鶴さんの「悲しい驚きだって飲み込んでやるさ」みたいなスタンスってすごく成熟してる感があっていい対比だなと思いました。
まんばちゃんがんばれー