プロメア5回目でやっと気付いたんだけど、リオが最強のバーニッシュとして描かれているのは彼が他者の気持ちにひときわ寄り添える子だったからなのかなって
プロメアは人間の意思に共鳴する、って前提がある以上、王道少年漫画的な「意思の強さが力」って図式が成り立つと思うんだけど、その点においてリオの炎が最強という扱いを受けていたのは、彼が他者を想い本気で感情を奮い立たせられる子であること、つまりプロメアとめちゃくちゃ共振できる子だったからなのかな〜〜って思いました
誰かのためを想うことができる、そしてその誰かにはリオも知らない間にプロメアも含まれている、想われたプロメアは生き物としてより強固にリオに応える っていう
前日譚でリオはマドバのリーダーになるけど、リオ編というより、マドバが新しいリーダーを見つける物語だったじゃん?マドバ編だったじゃん?そのときゲーラやメイスはリオの圧倒的な強さと気高さに惹かれて頭に据えたわけだけど 彼が最強たるルーツ自体は語られなかったから やっぱ共感力と強靭な意思がモノを言うのかなと
リオはクレイの炎には手も足も出なかったのに、彼の炎が頑なにガロを守り続けてるのなんでかな〜〜負けちゃわないのかな〜〜って思ってたんだけど、それはひとえに思いの強さだったんだね
リオのクレイに対する怒りや悲しみは、クレイが自分自身含めたバーニッシュに抱く嫌悪に勝てなかった クレイという一個人に怒る彼はしかし人の気持ちにどうしたって寄り添えてしまうから、許さん殺す!と思っていてもどこか一瞬揺らいでしまったりするだろうし だけどクレイはバーニッシュというすべてを醜いミュータントとして嫌悪してる そこは揺らがないんだよね クレイの移住計画は緩やかな大規模自殺とも言えるって堺雅人も言ってたし リオが他者を想って燃やした義憤より(もちろん個人の憎悪もあるけど)クレイが自分を殺したい気持ちのが強かったのだ
だけどガロを守るとなるとそれは変わってくる 他者のために想いを燃やせるリオが彼を守りたいと思う気持ちと、愛憎煮詰まってどうしていいかわからないクレイがガロを殺したい気持ちとでは、圧倒的にリオの守る炎のが強かったんだな〜〜
そもそもクレイはガロが憎いのでなくガロという被害者を出してしまった自分が憎いのであって バーニッシュになっちゃった!って絶望のせいで見えてないだけで本当は良心の呵責によるところが大きいわけで ガロが死んだら死んだで残るのは虚ろなわけで そんな男のぐらぐら殺意がガチで守りてえ優しい炎を超えられるわけがないのよね プロメアが生き物で、リオの想いに共感してガロを守ろうと燃えているなら、リオが気絶してても炎が独立してるのもわかるし
プロメアが負の感情を負の感情として受け取る以上、そして生き物である以上、明るい感情の方がより強固に反応してくれるわけじゃん?負の感情持つのは疲れるので だからリオが最強だったのは類稀なる共感力があったこと、「もっと燃えたい」っていう純粋なプロメアの声に応える、他者への想い、そして誇りを忘れなかったことによるのかな〜〜 とかとか
誰かのために奮い立つ想いが最強、っていうの、少年漫画然としてメチャ熱いな