ver6.3tbcした、これはレオーネへの気持ち
勇者として信託を受けて生きた時代。
盟友として石像から目覚めた時代。
初めて自分でなりたい者を選択した英雄時代。
結局レオーネにとって他人から与えられた居場所も、自分で掴み取った選択も、全部間違ってたって結論に至るの辛すぎないか。ジアクトに利用されたとはいえ、初めて同調して得た決意も結局最後はボロボロになって消えた。
最期まで選ばれなかった者として決別したまま討伐されていったな。アシュレイが「引き返す機会はあったのにお前は決断しちまった」って言った所、もうこの一言でアシュレイとレオーネの立場が全く違うことが押し出されてえぐい。こう言うと最悪なんだけど最後までアシュレイはレオーネの足踏んだまま持ち上げてあげなかった無神経さはあると思うんだよな……。選ばれた側ということに気付いてない……そもそもそういうこと考えたことない……。
まあそこがレオーネの言うアシュレイが生粋の勇者たる所以であるとは思う。気持ちを押し殺し他人の期待に応えて自分が必要とされる実感を手探りで探りながら生きてきたレオーネにとって、アシュレイは眩しすぎた…。
それでもアシュレイはレオーネの兄で、レオーネはアシュレイの弟なんだよ。全部無くなっても一番最後まで残った大事なもの。
レオーネ、水のように他人から与えられた器に注がれて、求められた物を映しながら形を保っていたけど、最後は自分で穴の空いた器選んでびちゃびちゃこぼれて死んでった。それでも最後掬い上げてくれたのは「かけがえない弟」っていうアシュレイの手のひらの器だし、それはレオーネ自身もずっとずっとずっと手放さなかったものだったから、まあ、よかったんじゃないですかね………。
だからこそ、口に出してしまったアシュレイのこと大嫌いって言葉が悲しすぎる。
心域でずっとアシュレイと野っ原駆け回っていられたら…みたいなこと言ってたから、多分やっぱりそれがレオーネの一番なりたかった自分なんだろうなって思います。この言葉、主人公にすごく刺さったと思う。だって妹が言ってたことと同じだから。「あの頃と同じようにのんきな妹として笑いたいな」って。
唯一レオーネがただのレオーネとして本心をさらけ出してくれたのが、同じ盟友であり(アンルシアにとっての)勇者でもある主人公だったので。そんな主人公に出来ることはただ安らかに眠るレオーネのことを想って祈ることだけなのかなと感じた。
誰かひとりだけでも、レオーネの本心を知っている。それがレオーネにとってほんのちょっとでもいいから慰めになってくれたらいいなという願い。
ver4で全てを知ってなお弟を許したメレアーデではないんだけども。どこまでも勇者として弟を倒さざるをえなかったアシュレイとはまた違った拠り所として、精一杯生きてきたレオーネただその人の安息の居場所になれたらいいなという……気持ち……。
▪️与太
これ死に際に対峙できたのがアシュレイと主人公だったからで、アジールがいたら多分また変わってたよなとは思う。正直言うとレオーネにとって一番辛い記憶がアジールの死だったので、ジアレオーネの死に際にアジールに求められて自身が何者であるかを自覚する(ここでは盟友なのかな)みたいなの見たかったといえばそう。アジールがいたら盟友としての自分、アシュレイがいたら弟としての自分、結局排除されてしまったけどアンルシアがいたら勇者としての自分という部分で自覚した何かもあったのでは…と……。まあアンルシアに関してはこじつけ。レオーネにとって勇者はアシュレイとアジールだったので。いやでもここにアンルシアいても良かったと思うんだよね…。
死に際さえも他人の面を映す鏡、だって自分に何もないから。
勇者にもなれない、盟友としてアジールも守れない、初めて自分自身で信じて選んだジアクトには期待を裏切られ、完全無欠な自分にもなりきれない。
レオーネ自身は選ばれなかった側ってずっと言うけど、いつでもレオーネは誰かのための何かにはなっていたのにね。
悲しい。
また家に墓が増える、もうやめてくれよ(うちにはクオードの墓があります)