そして何度もしつこいけど、むすlはじで一番ヤベェと思ったのは、ラストに繰り返し歌われる「これは序章」。私にはこれが、これこそが1-1、とうらぶ世界で最初に起こった事って言っているように感じたんですよね。
遡行軍にも心が生まれる、ではない。その逆。
名も物語も持たない刀が己に欠落した物語を求めた時、2205年の未来から眺めれば刀が武器として使われた最後の時代=時間的に最短距離、に目を向けるのは自然。
その際、最後まで刀に拘って戦って死んだ最後の侍の物語に惹かれるのもまた自然。
最後の侍に惹かれ、その物語の一部になりたいと望んだ結果、彼を護り生かしたいと思うのもまた自然。
「結果」歴史改変と言う、未来からの視点では無差別テロが発生してしまう。
2205年の時の政府はこれを看過出来ず阻止する。遡行軍は更なる物語を求め、少しずつ時間を遡って行く。
その中、何度も刀剣男士とぶつかるうち、互いを敵同士と認識していく。
最初の物語である箱館ではそれがない。だから彼等も、大好きな土方さんを護っただけ。だから共に酒も酌み交わせるし、刀剣男士の前で泥酔して寝落ちることも出来る。
刀と刀、遡行軍と刀剣男士が、敵となった始まりの物語。
だから序章。1-1。これは序章。
そんな風に考えてしまったんですよね…。