5.3でエリちゃんがアーモロートで英雄にゆかりのあった人物たちと戦わせていくシーンで、英雄に精神的ダメージを与えるためだとしながら戦闘相手として選んでくる人物が「ちょっとズレてる」と思う。
真なる人として本当は心優しく真面目な部分がその「人選」をさせたのか、救いたい/守りたいという願いを受けて蛮神化してしまったから、英雄が心の底から「救いたかった/守りたかった」と後悔している人を「選べなかった」のかは分からないけれど、私なら、ミンフィリア、オルシュファン、エメトセルクとは確実に戦わせる。
戦った「仲間」は、今も生きていて健在だということが分かってるから、英雄も「これは悪趣味な幻」だと戦えていたんだと思う。エリちゃんの力があれば、喪ってしまった大切な人の姿で現れ、もっと英雄の心を引き寄せてから酷く裏切るようなことだってできただろうにそうしなかった。
それに、エリディブスはアルバートの体を使ったけれど、実際にはアルバートを「悪」としては民衆の前に登場させなかった。「光の戦士」の印象だけを与えただけで、名を貶めることはしなかった。
英雄にとっては充分にアルバートを貶めたことになったのだとしても、民衆にとっては百年前のように、また「悪の象徴」にはさせなかった。
やることが、終始生ぬるい。
中途半端。
もっと英雄に地獄を見せればいいのに。
でも、それが精いっぱいのエリディブスなりの「悪」だったのかと思うと、とても胸が痛くなる。