【4/28は大切な日】
「どうしようロンド、何なら喜んでくれると思う?」
「うーん……剣の手入れ道具、本、お酒に食べ物…。どれを贈っても受け取ってもらえそうですが、いまいちピンと来ませんね…」
「うう、ロンドでもわからないとなるとお手上げかな…」
「ご期待に沿えず申し訳ありません、団長なら何か良い案を出してくれると思うんですが」
「ヒューゴさん、今シアトポリスの方に行ってるんだっけ? さすがに追いかけるのもね、すれ違ってしまいそうだし」
「ではカラスを飛ばすだけ飛ばしてみましょうか」
「そうだね。あ、私が飛ばすよ」
「わかりました。すぐ返ってくることを祈りましょう」
「ふふ、どんな答えが返ってくるか、ちょっとわくわくする」
「悪いがわからん、とか。何でも喜ぶと思うぜ、とかだったら本当にお手上げですね」
「そうしたら玉砕覚悟で良さそうな物を選ぶしかないね…その時はまた相談に乗ってくれると嬉しい」
「もちろんです、一緒にサザントスさんへの贈り物を探しましょう」
「私が何だ?」
「「!?」」
「そなたも来ていたか、“選ばれし者”よ」
「は、はいこんにちはさようなら!!!」
「? 私に用があるのではなかったのか?」
「あー、うー…そうですけどそうじゃないと言いますか何と言いますか…ごめんなさいまた来ますーーーー!!」
「…ロン――」
「申し訳ありませんサザントスさん、僕も午後の見回りがあるので失礼します」
「……何だと言うのだ」
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書きアカからの発掘物。
ロンドと一緒に贈り物どれがいいか悩んでるところにサザントスがしれっと混ざって大混乱に陥るミトスをお届けする予定が 何故かサザントスが置いてけぼりを食らう結果に どうしてこうなった