ヘーゲルってアウフヘーベンのイメージだけど、アウフヘーベンってAとBの相反するものを総合させて更に上の段階に行く的な思想だと思うけど、小田切にとってのアウフヘーベンは「スパイであること」と「とらわれるほど大切な人がいること」※長い
だと思う。そしてこの相反する2つのものを止揚して小田切は「飛崎」になったんだなあと。
これまでの小田切というキャラクターの解釈は、「彼は『小田切』を捨てて『飛崎』に戻ったんだ」というものが一般的だったと思うけど、そうじゃなくて、スパイを辞めた後の「飛崎」は、「小田切」と「飛崎」を止揚して産まれたひとつ高次元の存在なのかもしれない。
小田切の選択について、彼は過去の自分に戻っただけ、と言われるとなんだか後ろ向きで「じゃあ機関に居たことは彼にとって無駄だったのか?」って思われるかもしれないけれど、そうじゃない。彼は機関に居たからこそ「飛崎」を選択することができ、新たな自分になれたんだと思う。小田切について前向きな解釈をありがとうすばる先生!!!
ここまで書いて、ヘーゲルはアウフヘーベンの人じゃなかったらどうしようかと思いました(高校の倫理で知識が止まってる)