うづきけ、そのに「美佐子さんは揮ってる」
「出る前にちょっと寄ってくれる~?」
と、美佐子さんから当日連絡(モーニングコール)を貰って急いで卯月家へ向かう朝
「いらっしゃ~い♪」
「さ、上がって上がって~(バタバタ」
(お、お邪魔します…)
「とりあえず神楽ちゃんを起こしてきて貰える~?」
(えっ)
「みさみさ今立て込んでて手が離せないのですっ」
(いいのかお母さん…)
(一応ノックをして…と、)
(予想通り返事はなし)
「すぅ…(Zzzz」
(寝てる…)
(無防備…)
(部屋汚い…)
(寝顔…)
(じゃなくて、起こそう)
「ん~…?」
「…は?」
「……えっ!?なんで!?」
(美佐子さんに頼まれて…)
「みさみさちゃん、相変わらずすぎる…」
「流石にそろそろ一言ガツンと言わないと!」
「……てゆーか、私が寝てる間にさぁ」
「もしかしてえっちなこと――」
(してないよ)
「してないんだ…」
(えぇ…)
「神楽ちゃん起こしてくれたっ?」
「ちょっとママ!!」
「あっ、神楽ちゃんおはよ~♪」
「おはよう、じゃなくて!」
「それより見てみてっ!じゃーん!!」
「みさみさ特製手作りお弁当♪」
「ママの…お弁当」
「うんっ、前に彼氏くんがね~」
「みさみさがお弁当作ってあげたら神楽ちゃん喜ぶかも~って言ってくれて」
「今朝は久しぶりに腕を揮ってお料理するみさでした!」
「神楽ちゃん喜んでくれたっ?」
「……うん」
「やった~♪」
「これが神楽ちゃんので、これが彼氏くんのぶん!」
「ハイっ、いってらっしゃい♪」
(手作りのお弁当で、いってらっしゃい)
(うーん、神楽も将来はこんな感じ…)
「(ミサミサスマイル)」
(こんな感じ…でいいのか?)
「やばっ!私も準備しないとっ」
「あれー?神楽ちゃんさっき何か言いかけてたけど…」
「いいのっ!」
「あっ、それと晩御飯は私が何か作るからっ」
「みさみさちゃん食べたいもの考えておいてね!」
「はーい♪」
「あなたも、今夜は早く帰ってきてね?」
「それじゃあいってらっしゃい、あなた♪」
(朝からドタバタだったけど)
(二人に送り出してもらえる朝は、いつもと違う)
(晩御飯を楽しみにしつつ…)
(いってきます)
(美佐子さんのお弁当は色んな意味で凄かった)