COCで力を入れたホラー描写三つ。なお前二つはシナリオ本文と全く関係ない。
他の言語(日本語)40%くらいの人が書いた文章だから大目に見てほしい
(運転100ファン)
急に何かが空からフロントガラスに叩き潰された、ゴンッ!という轟音の後、パタパタと一面の赤が視界に満ちる。
職務上、その赤は見慣れたものだが、状況が尋常ではない。
手形だ。無数にある手形が外から血でガラスを濡れていく。
掌の中央に空洞があり、それは歯や舌といった「口」の跡であるのは確かだが、口が手の中にあるこの血痕はあまりにもおかしい。
あなたは思わずワイパーを起動し、視界を取り戻そうとするがーー
「キャハハ!」
悪意を宿した高く鋭い笑い声が聞こえる。
真っ赤になったガラスは、ちっとも変わらなく、ポタポタと滴る。
それを認識した途端、肺から空気が叩き出されるように猛烈な吐き気がする。
ーー内側だ。手形は内側から貼られたのだ。
ありえない。
ありえないのだ。
だって車内にはあなたたち二人しかなく、あなたたち以外に何もいない。いなかったはずだ。
目の前がはっきりと血が染まっていくなのに、音が聞こえない、匂いもしない。この異様な景色を拒否できなかった代わりに、他のどんな刺激をも拒否しようとしていたのだ。
突如なショックにSANチェック1D3/1D6
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(説得100ファン)
「あの、すみません……本当に急いでるんで、もう行っていいですか。」とOLが明らかに顔を引き攣っている。
彼女は素早く頭を下げ、早足で細道から出ていこうとした、がーー
鼓膜を痛くような凄まじい音と耳に障るブレーキ音がキーッと辺りを響き渡る。
数拍の空白を置いてあなたたちはやっと目の前で起きた景色を呑み込み始める。
バイクの車輪が空中で空しく回っていて、エンジン部から黒い液体が、赤い血と異様な池を作り出した。
カバンの中の小物やファイルが灰色の道路に散らばっている。
さっきまで話していた相手が地面に横たわっていて、隣にヘルメットを着用している運転手が同じくぴくりとも動かない。
目を離せなかった。それどころか、無意識に目を凝らしたのかもしれない。
OLの整った顔が半分車輪に巻き込まれて、肉片になりあたりに飛び散った。
運転手の手足も変な角度に曲がり、見るにも耐え難い惨状を作り出している。
ふと影に覆われた気がして、目を空へと向ける。
カァーッ! と、電柱に止まった一羽のカラスが嘲笑うように鳴いた。
カァーカァーッ!と電線や屋根の上にみっちり詰め込んだように、哄笑のようにカラスの群れがあなたを見下す。
そのカラスたちの次の行動に思わず唾を飲み込むだろう。
彼彼女らはわらわらと天から飛び降り、地面へと自分の肉体を叩き潰していく。
パタ、パタ、パタリ……ぐしゃ、ぐしゃ、ぐしゃり。
あたりが地獄のような風景になっていく。
人間が容易く死んでいく事実に、意味不明な動物の行動に、SANチェック1D3+1/1D6+1
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下のは庭師HO2の継続探索者に出したホラー描写だよ
ネタバレになるかもしれないよ
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(目星に97ファンブル)
あなたはふと地面に目をやる。あの模様は通路だ、何かが出てくるのが道理。しかし、今はそんな予兆もなく、ただただ静かにそこにある。
が、突然、あなたの目の前が暗くなり、周りにいる仲間たちが血まみれになって地に伏せている。その動かない亡骸たちの中心に一人の女がたたずんでいる。
青黒い、短く揃えている髪と同じ暗く青くの瞳が淀んでいる。
あなたはあの女を覚えている。それもそのはず。何せあれは、すでに故人になった妹だ。
「ーーーー」
女が口を開く。声にならない電磁波が伝わり、自分の脳を焼き尽くす感じをした。
女はあなたに手を伸ばす。心の臓が止めきれない速度で小さな爆破を起こっている。
女は、花になって、灰になった。SANチェック1/1D3+1
目を開けると、さっきまでの景色がまるで存在したことがないように、元の明るい廃工場になっていた。