#ファラオの墓 ネタバレ感想。スネフェルとサリオキスが最初に出会うシーンで、サリオキスがスネフェルに刃を向けた瞬間、スネフェルは必ず自分の前にいたルーを片手で庇うようにして前に出てくるんですよね
このシーンのスネフェルの挙動は石田工藤両スネフェル共通だけど、原作の2人の関係だとスネフェルのこの行動はありえないので、舞台における2人の背景がすごく気になる。
もしかしたら、ルーを庇うというよりは単に「この面白い奴隷を自分の手で痛めつけたい」という気持ちなのかもしれない。けどこのシーンのスネフェルの視線はきっとサリオキスを"警戒"しているんですよね。
ナイルキアの処刑シーンで、「1度下された判決はいくら国王であっても覆すことは出来ません」とケスに言われて、スネフェルだけじゃなくルーがかなり動揺してるんですよね。
それからナイルキアに詰め寄るスネフェルをルーが止めようとする。どういう意図でスネフェルを止めようとしたのかは分からないけど、スネフェルの運命の行く末を案じているような、そんな印象を受けました。
ルーはスネフェルのことを、いつも「困った王様だ」と思っているし、その暴君っぷりに恐怖を覚えることもあるけど、孤独な王様の身を確かに案じていたと思う。ナイルキアに恋をしてからのスネフェルがどんどん変化していくのをきっと一番間近で見ていて、だからこそ残酷な流れでナイルキアの処刑が決まった瞬間にあの動揺が生まれるのかな、と。
スネフェルも、心の底からルーを信用はしておらずとも、(ナイルキアに会うまでは)自分の孤独を紛らせてくれる唯一の存在だったんじゃないのかなと。ただスネフェルに関してはその自覚は絶対になかった気がする。実は孤独ではないと最後まで気づけなかったことこそがスネフェルの"哀れな"王様たる所以なんじゃないかな、みたいな。
アンケスエンとネルラの関係に近い感じ。
そしてこのスネフェルとルーの関係が、あかねちんという人物がルーを演じることによって生まれた関係性だとしたら、それはとっても最高だなと、いしどぅー大好きなあかねちんのことを大好きな私は思うのでした。全ておたくの妄想です